3つの柱
科学的にみられる土台を作る
本製品では、この3つの柱を通じて
獣医師が科学的根拠に基づいて
評価・判断しやすい土台を整えることを目指します。
「なんとなくイメージで」ではなく、
栄養学・医学の観点から検討可能な状態をつくること。
それが、一頭一頭の健康管理を現実的なものにすると考えています。
守るために構造を作る
感情だけで守ろうとは考えていません。
このごはんは完成品ではなく、
使う人、診る人、関わる人が
精度を上げていくための構造です。
『何が正解なのかわからない』ブタの世界を
少しでも前に進めるための礎として考えています。
個体のケアだけでは足りない
現在、ブタは制度上「家畜」として
一括して扱われる場面も多く
個体ごとの飼育形態や関係性にかかわらず、
同じ枠組みの中で扱われる可能性があります。
だからこそ私たちは、個体のケアだけでなく
獣医療・情報・設計といった基盤を整えることで
ブタという存在がより適切に扱われる環境そのものを
つくる必要があると考えています。
このごはんの設計は、そのための一歩です。
ごはんが目指すところを明確に
どういう目的で作るのか。
使用する原料と、外す原料、その根拠。
期待できる作用。
何を調整用として分けるのか。
長期飼育の中で、リスクにどう向き合うのか。
それをきちんと文章にし、
第三者が読める形に整理し、
設計の骨格として残しておく。
その延長に、特許出願という選択がありました。
責任の所在を引き受けるためでもあります。
土俵にのせるために形に残す
特許出願を行ったのは、
立派に見せるためではありません。
独占のためでもありません。
むしろ逆に
このテーマを広げるため、開くために
必要だと考えました。
ブタのごはんや健康管理の話は、
まだどうしても
「飼い主の個人的な工夫やこだわり」
として見られやすいところがあります。
ブタに限らず、
犬猫以外の診療や飼育管理の改善は、
個人の善意や熱意に依存しやすい構造です。
それでは、獣医師や専門家と対話する前の段階で
このテーマも人も土俵にさえ乗りません。
その先にあるはずの対話も
検討も、協力も生まれにくくなります。
今よりまともな土俵にブタが乗れる未来が来たら
その土俵の上で出会うかもしれない
専門家や協力者と
話ができるようにしておきたかった。
それも、出願を選んだ理由のひとつです。
今後現れる豚の味方たちが、歩きやすい道を
少しでも舗装しておきたいと思ったからです。
獣医さんにもとめること
目指しているのは
獣医に特別な覚悟を求めることではありません。
「動物が好きだから」
「ブタがかわいそうだから」
そうした気持ちだけで 獣医に
負担やリスクを引き受けてもらう
そんな形では
この分野は広がりにくいと考えています。
必要なのは、根性論ではなく
専門家が専門家として
普通に関われる環境です。
美談でなく仕組みにしたい
私はたまたま ブタに向き合う覚悟
を持った獣医師さんの近くにいます。
そのことには、今でも深く感謝しています。
この事実抜きで今日の私はありません。
だからこそわかるのです。
こんなふうに
助かるかどうかが 個人の覚悟や
飼い主の運に左右されるままでは、
ブタの困難は終わりません。
“人の善意や覚悟、情熱に助けられること”
は尊いことです。 でもこれは
美談にはなっても、仕組みにはなりません。
幸せな豚を増やすためには
そんな美談を増やすことではなく
もう少し普通に関われる土台を作ることです。
